2025/08/12 20:00
真夏の高温期は、アガベや塊根植物にとって成長のピークでありながら、管理を誤ると一気に株を弱らせてしまう危険な時期でもあります。特に水やりのタイミングと土の乾き具合の見極めは、夏の管理で失敗を防ぐ最大のポイントです。
1. 真夏の高温期に起こるリスク
気温が30℃を超える真夏は、鉢の中の温度も急上昇します。根は高温に弱く、湿ったままの土が高温になると根腐れや蒸れの原因になります。逆に、乾きすぎて根が傷むケースもあり、両極端にならない管理が必要です。
2. 土の“乾きチェック”の基本
土の乾き具合は、表面だけでなく鉢の中層〜下層まで確認することが大切です。
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指で触る:表面が乾いていても中が湿っている場合があります。
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鉢の重さで判断:持ち上げたときに軽くなっていれば乾いているサイン。
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竹串や割り箸を刺す:抜いたときに湿り気や土が付いているかで確認。
この“乾きチェック”を習慣化すると、水やりの精度が格段に上がります。
3. 真夏の水やりタイミング
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朝の涼しい時間帯がおすすめ。夕方以降は湿ったまま夜を迎えやすく、蒸れのリスクが高まります。
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鉢や株のサイズによっても乾き方は変わるため、「2日に1回」ではなく乾いたら与えるを基本に。
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小さな苗は乾きやすく、大鉢は湿りがちなので、それぞれの鉢ごとの乾き具合を確認。
4. 土選びの重要性
真夏でも根を傷めないためには、水はけと通気性の良い土が必須です。特にアガベや塊根植物は、粒度が均一で微塵(細かい粉状の土)が少ない用土が向いています。
当店の用土は梱包前に粒のそろい・微塵の除去を徹底チェックしており、乾きやすさと保水性のバランスに優れています。
夏は成長のチャンスである一方、管理を誤ればダメージも大きい季節。
「乾きチェック」+「適切な土選び」で、真夏も健康な株を育てましょう。